熟年離婚が増えた背景
熟年離婚は2002年を境に一時減少していたのですが、2007年4月を迎えるや離婚件数が急増しました。この要因となったのが年金分割制度です。
一時的に熟年離婚件数が減ったのは、制度が開始されるタイミングを見計らった為とされており、以前の制度では老後の不安を抱えて結局断念してしまっていた専業主婦たちも、離婚を進めやすい状況となっています。
また、離婚したことをオープンにしても社会的差別を受けにくくなってきたことも挙げられます。
昔なら、結婚は一生に一度のことで、夫婦は最後まで添い遂げるべきと捉えられ、離婚した方は性格などに大きな欠陥があるからだと陰口を叩かれてしまうことが多かったようです。
しかし、今は離婚はそう珍しいことではなくなりましたし、自ら離婚していることを明かすことにためらいを持つ方は徐々に減っています。
世間体を気にしなくなってきているといえるでしょう。
充実した人生を送るために、熟年離婚に踏み切ったと語る方も多くいます。
また、夫婦でいがみ合う姿を見かねた子供が、親に離婚を進めるケースもあるなど、離婚に至る経緯は夫婦それぞれ。
社会的に離婚が増えた現状に、自分の場合を照らし合わせて考え始めた方もいるでしょう。
熟年離婚の増えた背景には以上のことが考察されます。